ゴブリンを倒して、村人の依頼でワイバーンを倒して、キルドから金をもらう
ゴブリンの振るう棍棒を俺は剣で受け止める。ゴブリンは街でおもに食料などの略奪や笑えたない悪戯をする。僕たち冒険者は街でゴブリンを見つけたら倒すことになっている。俺は剣をゴブリンに突き刺し、ゴブリンは光の破片として霧散する。
「イギィィィ」
ゴブリンは複数体で行動する習性があるので見つけ次第バンバン倒す。そしてゴブリンのドロップアイテム(ゴブリンの牙)を街の冒険者ギルドに渡すことにより報酬を受け取ることができる。
俺は5体のゴブリンを倒し、もういないことを確認してギルドを目指した。
◆◇◆
「討伐感謝します、ゴブリンの牙5本で500ゴールドになります」
ギルドの受付嬢は笑顔でそう言う。
「了解です、近場で討伐の依頼とかあったりしますか」
「近隣の村でワイバーンの討伐依頼が出ています、お受けしますか?」
「はい、詳細を教えてください」
そして俺はワイバーンの討伐のため街を出た。
◆◇◆
徒歩でスライムやらダークウルフを倒しながら村に到着した。ワイバーンの討伐依頼を出しているこの村はとても静かで皆家に引きこもっているようだった。俺は村の人から話を聞くために家の戸を叩いた。
「あの〜討伐依頼を受けた冒険者ですが」
「おーよく来たよく来た、お上がり」
老人が穏やかに迎えてくれた。俺は家は入った。
「ワイバーンが出たと言うことですが」
「そうじゃ、二日前にワイバーンが村の衛兵を喰らいおった。それからワシたちはずっと家に潜んでいるのだが、夕方になるとワイバーンが飛び回って来てまともに外に出ることができないのじゃ」
「了解しました、ワイバーンぶっ倒します」
「まかせたぞ、若いの」
それから俺は老人から軽い食事をもらい、外に出てワイバーンを待ち構えることにした。もうすぐ夕方だ。
◆◇◆
ワイバーンが現れた。巨大な体躯で緑色の鱗に、お腹は白い。こいつの固有名はグリーンワイバーンだ。火を吹く魔物だ。
ワイバーンは鉤爪で俺をとらえにかかる。俺はそれに乗じて足を切るつけた。ワイバーンは雄叫びをあげて上空へ退いた。俺はこの攻防で勝てると思った。確かな手応えがあったからだ。
しかしその時だった。ワイバーンがとんでもない威力の炎を吹いてきたのだ。鉄の盾は溶け、俺の腕は焼け爛れた。
「うがぁぁぁ、いてぇぇえぇ」
あまりの痛さに声が出る。これは負ける。やばい。俺は木を遮蔽物にして身を隠す。無策では必ずやられる。どうしたら勝てるか考えるんだ。
あいつは俺を喰らうために必ず地上に降りてくる。やるならそこしかない。まずは誘き寄せて茂みに潜み俺を探している隙に懐に渾身の突きを食らわせよう。
「おーい、聞こえるか、こっちだ」
ワイバーンは俺に気付き炎を吹いてくる、俺は木々の間を縫って逃げる。木々は一瞬にして炭になる。そうこうしているうちにワイバーンが降りてきた。
俺はすかさず茂みに伏せた。
ワイバーンは匂いを嗅ぎながら俺に近づいてく。
今だ。今しかない。俺は全身全霊の魔力を剣に込め、ワイバーンの首元を突き刺した。
ワイバーンは咆哮と共に倒れ、やがて光のかけらとなり霧散した。そしてグリーンワイバーンの鉤爪というドロップアイテムを獲得した。
俺は村の人に討伐してことを伝え村を出た。