コーヒー
目を開け布団をかき分ける。起きるとき俺はそうする。ダラダラして布団から出れない時もよくある。
なかなか寝れない時と昼間に起きる時は最低である。ゴミみたいに無駄な時間が生まれる。
そんなクソみたいなことを考えながら布団から起き上がる。心拍数が上がり活動のはじまりを実感する。やる気と怠さが混同する中でやれることに目を向ける。俺がやれることなんて限れている。天変地異と止めることは俺にはできない。
窓をあけ、溢れんばかりの日光が部屋を照らした。その日差しはほのかに暖かく、気力が少し回復する。
それからキッチンに行き紅茶を飲んだ。その紅茶はとても甘く俺の好みであった。苦いコーヒーは俺にとって価値はないがその紅茶は俺にとって価値があった。
きっとこれからもコーヒーを好きになることはないだろう。
サピエンス全史は面白い
サピエンス全史の前半を読んだ。狩猟採取時代の自由さと農耕がもたらした不自由さにとても驚かされた。
洞窟の冒険
1
白く光り輝き先の見えない壁を俺は通り抜けようとしていた。その壁は結界であり中に入ることはできても外に戻ることはできない代物だ。
生半可な決意では到底踏み入ることのできないその壁を抜ける。生きている人が死後を知りたいと思うように、壁の向こうを知るたいという好奇心と、十年前に踏み入れた師匠に会うために、そして冒険家としての性がそうさせた。
壁の向こうには巨大なドーム状の洞窟が広がっていて、見たこともない宝石で明るく照らされたいて、日の光もないのに木々が生い茂り、見たこともない大小さまざまな動物や昆虫がいた。
俺の新しい冒険が始まった。
2
三日ほど洞窟を探検したところで巨大な蜘蛛に遭遇した。色は黒と赤でいかにも毒のありそうな蜘蛛だ。大きさは俺の腰ぐらいもある。
俺は警戒してナイフを持ち一本道を引き返す。だが巨大蜘蛛は俺に襲いかかりのしかかってきた。
俺はナイフ突き刺し応戦する。さらに蜘蛛は糸を吐き俺を転がし繭にしようとする。俺は得意の雷魔法を出し焼き切る。
「ぎぎゅううう」
蜘蛛が一歩退き咆哮を発した。
俺はここぞとばかりにナイフに稲妻を纏わせ上から下に振った。ナイフから雷が飛びたし蜘蛛に直撃した。
蜘蛛は動かなくなり俺は命のやり取りに勝てた安堵に浸った。
「おーい」
一本道の奥から声が聞こえ俺は声のする方へ向かった。そこには蜘蛛に繭にされたであろう物が無数にあった。俺は声がする繭をナイフで切った。
出てきたのは髭の白い老人だった。老人の意識は朦朧としていて今にも消えてしまいそうな命だ。
「お主あの蜘蛛を倒したのかい?」
「はい」
「安心した。ありがとう。」
そういうと老人は息を引き取った。
命は想像以上に儚く、残酷に失われる。安心と安全を手に入れるために人は努力をする。老人にとっての安全や安心とは何だったのだろう。これから蜘蛛に襲われる他人の命を危惧していたのだろうか。
他の繭はさまざまな動物昆虫が捕らえらていた。
竜
「ふっん!!」
上から振りかぶった剣が竜に直撃した。
だが竜の硬い鱗には傷一つ付かなかった。
同時に強い不安が俺を襲い周囲にある無数の骸骨に目が向く。巨大なドーム状の洞窟にはこの竜に挑み敗れた冒険者の成れの果てが無数にある。
強い不安に駆られ俺は自分の所業が間違っていたのではと頭がフル回転した。竜に挑むのは早かったのではないか、冒険者になんかならなければよかったのではないか、もっと思いやりを待って家族や友との時間を大切にすればよかったのではないか、数多の答えのない疑問が現状の緊迫感を増長する。
汗が目に入りふと我に変える。冒険者を選んだことは間違いではない。それに人生に間違いなどない、あるのは間違いを恐れる心だけだ。そして全員の幸せを目指すことにのみ本当の価値が生まれると思う。だから俺は魔物を倒し世界を平和にする。
竜が吐く凄まじい炎を俺を飲み込まんと襲ってきた。
俺は左に回避したが右手に炎を喰らい服が燃え激痛が走しった。剣を左手に持ち替え間合いを詰め、竜の懐に入るこむ。
俺は弧を描くように竜の腹を下から切る。腹側は少し柔らかいのか微かな手応えがあった。竜は翼を羽ばたかせ足で潰しにきた。俺はまともに喰らい潰された。
朦朧な意識の中俺は実力のなさを痛感した、だが諦めない、失敗は成功の元だ。
「うおおおおおお」
俺は一時撤退をした。
むずい
1
邪悪の気を纏った大剣が俺の心臓を貫いた。
大量の血液がこぼれ落ち、視界がぼやけ思考が停止する。
風穴が空いた胸に手を当て回復呪文で修復を試みる。
しかし簡素な魔王城にできた俺の血溜まりは広がっていった。
なすすべなく俺は死んだ。
2
「おい、ヨウタ起きろ!」
「ふぁんんん」
使い魔ゴン太の甲高い声で起こされる。そして俺の名前はヨウタ、不機嫌に起きるのが日課だ。
この世界の現状を知れば誰もが無理に起きることを拒むだろうと思いつつ根性で起き上がる。
「今世は記念すべき1万回目のリスタートだぞヨウタ、最弱だった君がこうして魔王の目前まで来ている、後少し頑張るぞ」
ゴン太はミニドラゴンで小さな翼をはためかせ俺を鼓舞する。
俺とゴン太は数奇な運命を共にしている。俺は死に戻りをくり返し、ゴン太は俺の死に戻りを全て把握している唯一の生物だ。
他の人々や使い魔は死に戻りを信じてくれはしても苦悩を理解してくれるものはいなかった。
その点で死に戻りを全て把握してくれるゴン太はかけがえのない存在だ。
「よし、鍛錬するか」
俺は剣を携え家を出た。
スライム討伐
1
俺を覆い尽くすほどの業火が襲いかかる、水魔法により水の衣を纏った剣を振り下ろし何とか業火を切り裂くが両肩が焼け焦げる。
業火を吹いたのは火炎スライムというモンスターで対抗は俺を上回り、ゲル状で赤い色をしている。この火炎スライムはLv78であり俺のLv66より高く部が悪いが今の俺に逃げるという選択肢はない。
俺のせいだ、俺の無鉄砲な性が仲間を死に追いやってしまったから、あのとき俺たちならやれるさと根拠もないのに言ってしまったことを悔いている。だから俺は諦めない。
悔恨に打ちひしがれながら俺は火炎スライムを斬りつける。表面を水魔法で水の衣を纏った水流剣で斬りつけて相手のHPを徐々に減らす。
「かなり硬いな」
相手のHPが全く減らない、十回くらい切り付け1%ぐらいしか削れていない。きっと弱点があるはずだ。
火炎スライムが体の一部を切りはなしポールのように飛んでくる、ゼロ距離で破裂し俺は後方へ吹っ飛んだ。頭がクラクラし、耳はキーンと鳴るなか、根性で立ち上がる。右目を見えなくなっていた、そこで追い討ちのように右から複数のボールを喰らい爆裂音と共に左側に吹っ飛ぶ。
溶岩と岩石で覆われた洞窟の、溶岩溜まりに危うく落ちそうになるが剣を地面に突き刺し難を逃れた。
もはや気力で動き敵を剣で切り裂く。右足の感覚すらなくなっている。今すぐに家に帰りたい。何のために戦っているのかわからなくなりながらひたすら剣を突き立てる。
スライムがまたボールを飛ばしてくる、俺は水流渾身突きを放ち水圧で暴発させた。体がホールの動きに慣れたきたようだ。
間髪入れず水流奥義滝登りを放つ、剣を下から上に切るあげる動きで火炎スライムは真っ二つになった。
だがしかしスライムはすぐにくっ付き俺はそれに取り込まれてしまった。スライムの体内は焼けるほど熱く、もちろん息もできない。
途絶え途絶えの意識のなか、諦めたくないと強く思う。
「最終奥義、水流無双百烈斬」
百の斬撃がスライムの体内で炸裂し、スライムは跡形もなく弾けた。そしてスライムのHPが0になり、たくさんの経験値を獲得した。
弱点は体内からの攻撃だったのか。色んな敵がいる。俺は少し休みその場を後にした。
一人称
1
世界は魔物の侵攻を受け数多の城が陥落している。そして僕がいる城塞都市エルガントも魔物の攻撃を受けている。その中で僕は兵士として魔物の侵攻を食い止めているのだった。勇者として冒険の旅に出ることになるとはこの頃は知るよしもなかった。
2
「伝令、5キコメル北東に不死騎兵1万が接近!!」騎兵がそう告げると隊長が指示を出し僕は北東門で1000の味方と迎え撃つことになった。