ヨーナブログ

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幻想

諦められないもう引き返すこともできない。と思っている。そんな男には何もなかった、無敵なんかじゃない一番弱いのだ。守るものがないということは行動すべきことがないということだった。あるのは魂だけて実体も存在しない男はひたすら考えていた。

 

とその男に一筋の光が降り注ぐ、あなたに一つ守るべきものを与えましょう。それを守るために行動ができるでしょう。当たり前すぎて守ることを忘れてしまうかもしれません。しかしあなたならこの守るべきもの一つで十分です。

 

男は一筋の光に問う「何をない自分は何も返せない。なのでそれを受け取ることはできぬ。」男は自分の無力さを恥、再び深い思考の中に入っていった。

 

一筋の光は輝きをまし答えた。「見返りなど要りません。大切にしなくとも構いません。ただこれ貰うということはいいことばかりではありません。行動には責任が伴います。何かを壊してしまうかもしれない。それでも行動したいですか?」

 

「ほしい。行動できないのはそこらへんの石となにも変わらないことに気づいた、守るべきもののために頑張りたい、それを守ることができなくても行動に意味がある、守るという行動を解して外界と関わりたい」

 

関わる目的なんて必要ない。とにかくうまくいかない。失敗ばかりで成功は偽りに過ぎず、もはや成功なんて存在しない。世界は私利私欲で出来ていて私も私利私欲で出来ていた。繰り返す失敗の中で後悔と不安が膨らんでゆきいずれ破裂してしましそうな不安定な自我が幻想を抱かせる。

 

その幻想は私利私欲であり、私の本当の望みでないことは明白である。私は幻想を断ち切る。もう手に入れることができないからではない、到底手に入れることができないからでもない、諦めたからでもない、私が私に対する慈悲が幻想を断ち切るのだ。

 

後悔するかもしれない、惨めな思いをするかもしれないそれでもこの世界で私が私を助けるとはこういうことなのだと思う。幻想を断ち切り今を生きるそれが守るということだ。

 

日々の今という中に自分らしさを付け足してゆく。少しずつ少しずつ増えてゆく年月と共に私が本当にすべきことを見失わないように、できる私にできない私が提案できる慈悲が、幻想を断ち切ることである。

 

でもこの世界は自由だ、決めるのは今の自分だ。でも忘れないでほしい、これまでの経験を。私が私である今この瞬間の行動で一瞬の煌めきを得る対価は価値ややりがいなどの様々な基準のなかで粘り強く決めるほうが良さそうだ。